トップページ > HCV薬剤耐性変異解析検査
C型肝炎の治療薬として、直接作用型抗ウイルス剤(DAAs: direct acting antivirals)が開発され、C型慢性肝炎および代償性肝硬変症は経口薬(飲み薬)で治る「インターフェロンフリーの時代」になりました。
C型肝炎ウイルス(HCV)のジェノタイプ1(セログループ1)では、ハーボニー配合錠、ヴィキラックス配合錠、あるいは、ダクルインザ錠とスンベプラカプセルの併用療法を行います。
以上の治療法のうち、ハーボニー配合錠は高度の腎機能障害又は透析を必要とする腎不全の患者さんでは禁忌となっています。そして、これらの患者さんでは、ヴィキラックス配合錠、または、ダクルインザ・スンベプラ併用療法が適応となります。
しかし、ヴィキラックス配合錠、または、ダクルインザ・スンベプラ併用療法では、治療前にY93変異(HCV薬剤耐性変異)が検出された場合、有効性が低く、服用終了後のHCVウイルス持続陰性化率が低下します。
一方、治療前にY93変異が検出されない患者さんでの有効率は、ヴィキラックス配合錠では99.0%、ダクルインザ・スンベプラ併用療法では91.3%と著効を示します。
従って、ヴィキラックス配合錠あるいはダクルインザ・スンベプラ併用療法で治療を行う場合は、治療前にY93耐性変異検査(HCV薬剤耐性変異解析検査)を行う事が重要です。
当院ではY93耐性変異検査を無料で行っております。是非、Y93耐性変異検査を受ける事をお勧めします。詳しくは電話でお問い合わせ下さい。
当院では、ヴィキラックス配合錠あるいはダクルインザ・スンベプラ併用療法をもちいたインターフェロンフリー治療を希望される患者様に対し、Y93耐性変異検査(HCV薬剤耐性変異解析検査)を無料で行っております。詳しくは、当院代表電話(03-5545-8177)まで直接お問い合わせください。
当院では、治療開始前にHCVジェノタイプの測定、腹部超音波検査および腹部CT検査、MRI検査、および腎機能検査等を行って治療法を決定しております。これはC型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変の治療法の選択はHCVジェノタイプや腎機能低下の有無によりに異なるためです。
C型慢性肝炎の治療の基本は「ウイルスの排除」と「肝細胞がんの阻止」です。肝臓は沈黙の臓器と言われ、C型慢性肝炎になっても全く自覚症状はありません。逆に、自覚症状に乏しいために無治療で放置されることもあります。そのため、適切な抗ウイルス療法と正しい食習慣の実践が重要です。
C型慢性肝炎では、鉄分の過剰摂取が慢性肝炎の悪化を促進することがあるため、鉄制限食についても指導を行っています。健康な一般の方はあまり神経質になる必要はありませんが、C型慢性肝炎を指摘されているなら、赤身肉や魚類の血合いを摂取するのは避けた方がいいと言えます。肝臓に良いと思われている「レバー」や「貝類」も鉄を多く含むため、食べ過ぎないように注意が必要です。
当院では肝炎の治療と生活指導・食事指導、そして発がん予防のための生活指導や食事指導を積極的に行っています。お気軽にお問い合わせ下さい。