トップページ > 大辞典 > エイコサペンタエン酸(EPA)
ω−3系脂肪酸(不飽和脂肪酸)。アラキドン酸(ω−6系脂肪酸)と拮抗し、プロスタグランジンE2やロイコトリエンなどの炎症メディエーターの産生を抑え、炎症反応を抑制する。また、EPAやDHAから抗炎症性代謝物(レゾルビン、プロテクチン)が産生され、これらも炎症の抑制に関わっている。アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症などのアレルギー症状の改善・緩和、炎症性疾患の抑制やがん予防効果を発揮する。また、血小板凝集能を低下させ、血栓抑制、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞を予防することもよく知られている。抗血栓作用やコレステロール低下作用はDHAより強いとされる。鯖、鰯、海苔、秋刀魚に含まれる。マグロ、カツオの眼窩脂肪に高濃度で含まれる。