トップページ > 風疹抗体検査
風疹は発熱などの症状とほぼ同時に全身に発疹が出る感染症です。抗体を持たない妊娠中の女性が風疹にかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群(難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害)を起こすことがあります。厚生労働省の調べによると、平成24年10月から平成26年2月までに42人の先天性風疹症候群の報告がありました。
仮に、抗体があってもその量が少ない(抗体価が低い)と赤ちゃんが先天性風疹症候群を起こす可能性があります。
風疹に対して免疫をもっていれば風疹にかかることはありません。しかし、風疹に対して免疫がない場合、あるいは充分な免疫がない場合は風疹にかかる可能性があります。それを知るための検査が風疹抗体検査です。
風疹抗体検査は採血で簡単に行えます。検査法にはHI法とEIA法があります。HI法で陰性かあるいは32倍未満、またはEIA法で風疹ウイルスIgGが陰性かあるいは8.0未満の場合は、過去に風疹ワクチンを受けた、あるいは風疹に罹患した既往があっても、風疹にかかる可能性があります。
風疹抗体検査の結果、抗体がない、あるいは抗体があってもその量が少ない(抗体価が低い)場合は、風疹ワクチンの予防接種を受けて、風疹に対して免疫をつける必要があります。
しかし、妊娠している女性や妊娠の可能性がある女性は風疹ワクチンを受けることができません。従って、風疹抗体がない、あるいは抗体価が低い場合は、風疹に感染する可能性がありますので、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにする必要があります。また、妊婦の周りにいる方(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風疹を発症しないように風疹ワクチンを受ける等の予防に努めることが大切です。
検査費用:5,500円(税込)
※港区が発行する「抗体検査受診票」をご持参いただいた患者様の場合は、検査費用全額が区から助成されますので、患者様の負担はございません。
港区では、地域での風疹の流行を防ぎ、妊娠中の女性とその子供たちの健康を守るための対策として、成人の風疹抗体検査費用の助成を実施しております。助成対象となる区民の皆様は、港区(みなと保健所保健予防課:03-6400-0081)にお問い合わせいただき、区から発行される「抗体検査受診票」をご準備のうえ、当院にお電話ください。また、助成金の概要については、港区HP(http://www.city.minato.tokyo.jp)からも確認いただけます。
【助成対象者】
検査日現在19歳以上の港区民であり、次のいずれかに該当する方
1. 妊娠を希望または予定している女性
2. 1の夫(パートナーも含む)、同居者
3. 風疹抗体価の低い妊婦の夫(パートナーも含む)、同居者
但し、次の方は対象外となります
・過去に風疹抗体検査を受けたことがある方
・風疹の予防接種歴がある方
・風疹の罹患歴がある方
当院では抗体価検査の結果によりワクチン接種が必要か否かを判断し、アドバイスいたします。また、ワクチン接種後に充分な免疫が出来ているかどうかを判定するための抗体価検査も行っています。わかりやすい説明と最良の治療を心がけております。些細なことでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
風疹抗体検査は、携帯、スマートフォン、PCからhttp://azabu.atat.jp/あるいは右記のバーコードでご予約頂けます。また、当院代表電話(03-5545-8177)までご連絡いただき、ご予約も可能です。その他、ご不明点等についても、お気軽にお問い合わせください。