トップページ > 肺炎球菌ワクチン予防接種
肺炎球菌によって引き起こされる伝染性疾患で、侵襲性感染(本来であれば菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される病態)や肺炎の発生が問題となります。
また、高齢者では、3~5%の割合で上咽頭に菌が存在しているという報告があり、この菌が何らかのきっかけで肺炎等の下気道感染を引き起こすとされています。
一般に、肺炎のうち1/4~1/3は肺炎球菌によるものと考えられ、侵襲性感染症患者から検出された肺炎球菌の85%以上がワクチンに含まれる23種類の型であったと報告されています。
症状として、肺炎により食思不振、咳嗽、発熱、呼吸困難などがみられ、特に高齢者では、これらの症状がはっきりと現れない場合があります。敗血症では発熱を主症状とし、感染増悪にともない血圧低下、DIC、臓器不全に至る場合もあります(以上、厚生労働省健康局結核感染症課予防接種室発表の資料より抜粋)。
これまで、高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種は、「任意」のものとされてきましたが、平成26年10月1日以降は、国が定めた「定期予防接種」という法律に基づいた予防接種に変わりました。
高齢者肺炎球菌の定期予防接種の対象者は65歳と定められていますが、下記に該当する方は65歳以上でも対象となります。
港区にお住いの方は、港区HP(http://www.city.minato.tokyo.jp)もご参照ください。
過去に一度も高齢者肺炎球菌予防接種を受けたことがなく、下記1または2に該当する方
① 2023年3月31日現在、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方
② 接種日現在、60歳から65歳未満で、心臓、じん臓、呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に重い障害のある人(障害者手帳1級)
上記の対象年齢となる人には下記の自己負担額で肺炎球菌ワクチンの予防接種が受けられます。必ず港区から発行される「予防接種予診票」をご持参ください。予防接種予診票に関するご不明点は、みなと保健所保健予防課(03-6400-0081)までご連絡ください。
自己負担4,000円(税込)
※生活保護受給者および中国残留邦人等支援給付受給者は無料
上記助成対象者以外の方は、該当年齢(例:66歳の患者様の場合は70歳)に達するのをお待ちいただくか、あるいは全額自費負担での予防接種となります。
ご不明な点は、みなと保健所保健予防課(03-6400-0081)あるいは当院(03-5545-8177)までお問い合わせください。
肺炎球菌ワクチン8,800円(税込)
※港区が発行する「高齢者肺炎球菌予防接種予診票」をご持参いただいた患者様の場合、患者様の自己負担は4,000円(税込)となります。
当院では肺炎球菌ワクチンの予防接種を常時行っております。わかりやすい説明と最良の治療を心がけておりますので、些細なことでも気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。
肺炎球菌ワクチンの予防接種は、携帯、スマートフォン、PCからhttp://azabu.atat.jp/あるいは右記のバーコードでご予約頂けます。また、直通電話:03-5545-8177まで、お電話いただいて、ご予約もできます。お問い合わせについても、お気軽にお電話ください。